やっぱり赤が好き!大槌の名物おじいちゃん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

初めて写真を見たとき、胸がときめいた。赤いブレザー、左右非対称のサングラス、堂々としたピースサイン。なんてファンキー!大槌町のサポートセンター「和野っこハウス」の名物おじいちゃんなのだという。会いたくて、和野っこハウスを訪ねた。

佐々木任三郎さん(68)。隣接する釜石市で、定年の60歳まで働いていた。仕事が厳しかった反動か、退職してから「好きなことをしよう」と決心。現在のようなファッションに変えたという。「自分らしく、いられるんだ」

自慢の赤いサングラスは、以前、和野っこハウスに勤めていた職員からもらった。気にいって、それ以来、ずっとかけているという。無理をお願いしてサングラスをはずしてもらうと、あまりにもはにかんで顔を隠し続けるので、申し訳なくなってしまった。

帽子は、ボランティアの人が持ってきた牛乳パックを、自分でアレンジした。上半身をほぼ全部覆っている首飾りは、紙製の色鮮やかな花々に混じって、チョコパイなどお菓子の包装紙や毛糸も結びつけてある。まるでカオス。こちらも、もちろん手作りだ。

この日の服は、燃えるような赤。案内してくれた自室にも、最初に写真で見た赤いブレザーが飾ってあった。赤が好きな理由を尋ねると「派手好きだからかなあ」。よく見ると、10本の指にも、赤やピンクのゴムが指輪のように付けてあった。

♪別れることはつらいが 仕方がないんだ 君のため

別れ際、突然、歌いだした佐々木さん。え、まさか私のこと?!と、ドキッとしたが、続いて、耳慣れた「別れに星影のワルツを歌おう」というフレーズを聞いて、千昌夫の「星影のワルツ」を歌ってくれているのだと気付いた。かなりの美声…!そのほかに、北島三郎が好きだとか。

皆さんも、和野っこハウスに足を運べば、会えますよ!

記事=田中 輝美写真=末澤 弘太